現在の車に買い替えて3年になる。7月21日に最初の車検が来る。その前の一ヶ月間に車検をうけなければならない。これまでは車のディーラーかガソリンスタンドに持って行って、車検を受けていたので、6月頃から郵便受けに入っているチラシを集めたり、ディーラーに聞いたりして、料金を見積もっていた。ガソリンスタンドと云っても、実際は車検屋の取次ぎをするだけのところが多い。車検屋だと、約7万円プラスαで、ディーラーだと10万は越しそうだ。
今回は車を買ってまだ3年しか経っていないし、そんなに多くの距離を走ってもいない。3年前に前の車を売ったとき、業者経由だと事務処理手数料がやたらと高いことがわかっていたので、今回は自分自身で車検センターに車を持ち込み自分で車検を受ける、いわゆるユーザー車検にすることにした。ユーザー車検だと検査費用は1700円で、あと、自賠責保険、自動車重量税を入れて小型車だと49370円だけで済む。おまけに、車を預ける必要も無く、1時間程度で済んでしまう。といっても、車検屋やディーラーは24ヶ月点検をやってくれるが、それは自分でやらなければならない。24ヶ月点検だけどこかに頼むというのは難しそうだ。私の場合、運悪く、6月下旬にバドミントン大会で腰を痛めてしまい、ホイールを外してブレーキの点検もままならない。結局24ヶ月点検は車検後に自分でやることにして、野田の車検センターに行き、何のトラブルも無く一発で合格した。
いつも乗っている車である。本来は日常点検が義務付けられている。エンジンオイルの点検やタイヤの空気圧、バッテリー液などは常日頃、チェックしておくべきものだが、買ったばかりの車だと、なんとなく疎かになってしまう。年に一度くらい、ディーラーで格安でオイル交換や点検を一緒にやってくれるので、それに頼ってしまっていた。
以前からユーザー車検という手段は知っていたが、なんとなく面倒で、自分でやるのは初めてだ。まずは車検というものがどういうものか、インターネットでいろんなサイトを調べてみた。「ユーザー車検」で検索するとたくさんのサイトがあって、事細かく丁寧に書いてある。費用の見積もり、必要書類、事務手続きの書式やそのやり方は勿論、実際の車検ラインの流れや検査を受けるときの要領も綿密に知ることができる。細かいことはそのようなサイトに譲るとして、重要なことは以下の事項である。
◇ 事前に車検センターに行って、必要書類を入手するとともに、車検ラインを見学しておく。
◇ 必要書類はすべて記入しておく。自賠責保険も更新しておく。
◇ 自動車検査インターネットシステムで予約する。できるだけ、早い時間を予約する。雨が降りそうな日は避ける。
◇ 車検前日に日常点検をすませ、ホイールキャップの外し方にも慣れておく。
◇ 車検ラインでは前の車の様子をよく見ておく。窓は検査員の言う事が良く聞こえるように開けておく。
◇ 電光掲示板の指示に従って車を操作する。
あとは度胸だけ。多少失敗しても、やり直せばよい。当日なら、何度でも検査を受けることができるし、不合格になった検査だけをやり直すこともできる。修理して別の日に受けても検査料1700円を払えばよい。車検センターに行って気が付いたことは、ユーザー車検を初めて受けるという感じの人をあまり見かけないことである。知人に聞いても、自分で車検センターに持って行って車検を受けるというのは聞いたことがない。検査ラインに並んでいる車を運転している人はプロのような人ばかりである。みんな、バインダーに書類をはさんでいる。ユーザー車検の窓口にバインダーを持って並んでいるプロらしい人に、バインダーが必要かと聞いたら、「関係ないよ」と言っていた。
平成7年に「道路運送車両法」が改正されて、それまで、「車検を受ける前に24ヶ月点検整備をやっておかねばならない」ということから、「点検整備は車検後に実施してもよい」ということに変って、車検はユーザー自身で受けられそうだと随分話題になった。ガソリンスタンドやタイヤ屋さん等でも「ユーザー車検代行」という看板を見ることが多くなった。車の所有者の代わりに別の人が受けても構わない。例えば、私が友人の車の車検を受けても構わないのだ。では、なぜユーザー車検を受ける人が少ないのだろうかと、自分の過去を振り返って考えてみた。まず、点検整備を車検の前にやらねばならないし、点検整備には分解整備が必要だと勘違いしている人が多いということだ。分解整備をやるためには国の認証が必要であるが、24ヶ月点検には分解整備は必要ない。もう一つは車検を業者に頼んでも、プラス2万円程度で24ヶ月点検もやってくれるので、それほど高くはない。 ただ、よく検討して、業者を選ぶ必要がある。私も安いところに頼んで、純正オイルではなく、安いミッションオイルに入れ替えられて、ギヤの入りが悪くなったこともある。次の車検ではディーラーに頼んで12万円以上も取られた。しかも、一週間も車を使えず、預けた時や、次に引き取りに行くのに送迎さえなかった。ユーザー車検が少ないもう一つの理由は車検の時期になると、ディーラーから担当営業さんが来るので、ついその口車に乗ってしまう。ユーザー車検を受けたいとでも云おうものなら、まずは素人では無理だと言われるだろう。脅かされると、なんとなく怖くなって、無難なところに頼んでしまう。
ユーザー車検を自分で体験して感じたことは、それが実に簡単で、何でもない事だったことだ。まさに「試しにやってみたら」の典型的な例である。検査員だって素人っぽい人には親切である。何と言っても良いのは自分の車を自分で点検し、自分で検査を受けると、車に対する愛着が大きくなり、車を大事に運転するようになることである。ちょうど初めて車を持ったときと同じような感じになる。この文章を書き終えたのが、9月末になってしまった。忙しかったことと、腰を痛めてしばらく怖かったので24ヶ月点検を9月にやったからである。ついでにタイヤのローテイションもやった。24ヶ月点検を自分でやってみるとさらに車が自分の所有物であることが実感でき愛着感もさらに増える。エンジンオイルとブレーキフルードもカー用品店で交換してもらった。車を長持ちさせ、省燃費のためにはエンジンオイルも良いものを使うべきだ。今回は化学合成油100%のオイルを使い、エレメント交換、フラッシングもやってもらった。多少高くついたが、エンジン音が低下し、乗り心地もよくなった。



