今年の新年会はずいぶん気を使った。昨年のアコーディオン演奏、その前のマンドリン演奏と食事の前にやる出しものが今回は落語になった。 これまでのように、全員が揃って同じ大部屋に集まると、雑談が始まる。その中ではいかに上手い噺家であっても、話にならない。 いつもお世話になっている料亭「鈴木屋」さんと相談して、みんなの前にテーブルを置かない。ビールなど出さない。大部屋をそのまま使うのではなく座布団だけ用意することにした。襖で区切って、第一部の落語が終わってから奥の部屋に用意したテーブルを少し動かすだけですむようにしていただいた。
会の始まる前に心配していた部屋を見て、びっくりした。演台の上には朱毛氈が敷かれ、その上に赤い座布団、客席は扇型に配置した40名分の座布団席になっていた。集まってきた皆さんも、何が始まるかと驚いたようだが、やはり相変わらずの雑談が始まった。
落語は早稲田出身の真打、柳亭燕路師匠。稲門会の中では有名な噺家である。演目はご本人にお任せで、知らない。 噺の内容は、まくらで自己紹介やお弟子で今年真打になるという柳亭こみちさんの話、柳家と柳亭の違いなど、客席を和ませ、噺を聴かせる為の軽口で始まった。 柳亭燕路師匠は7代目になる。柳亭痴楽の弟子ではなく、柳家小三治(人間国宝)の弟子だそうである。早稲田のスクールカラーのえんじ色から名乗ったのではない。 次は落語ではオーソドックスな「江戸小噺」に移り、この頃になると客席も噺を聴くのに集中し始め、すっかり噺に乗ってきた。 後半は昔から口演されている「妾馬(めかうま)」、別名「八五郎出世」というおめでたいお話でおひらきとなった。
会場の演台の高さが客席より一段高いが落語にはまさにぴったりで、燕路師匠にもご満足いただいたと思う。
開催2017年1月21日
