2015年京都の春(5)

光明院庭園

障子の間から見た光明寺庭園 舞妓さん

 最後の日になったが、大津から京都駅まで来て、さてどこに行こうかと思う。下手にバスで行くといつも帰りが大変。「プラットこだま」だから乗り遅れたら切符代がチャラになる。京都のバスは路線によってはものすごく時間がかかる。女房と一緒に京都駅で2~3時間待ったこともある。
 便利なのは東福寺だということに気付いた。電車で一駅、塔頭もたくさんある。今回は光明院と芬陀院(雪舟寺)に行くことにした。光明院は初めてだが庭園は有名だ。重森三玲作の「波心庭」、白砂と苔に石を並べた枯山水の庭で本堂から障子の間に見える庭が綺麗だ。今年の京都は舞妓さんによく会う。ここでなんと、3人の舞妓さんの写真が撮れた。普段着で白塗りの厚化粧でもないから舞妓らしくは見えない。やはり、貸衣装の外人とは違う。
 次の芬陀院は雪舟寺というくらいで、画家、雪舟禅師によって作庭された「鶴亀の庭」が良い。苔と砂と石組のバランスは素朴でありながら、見飽きない。茶室の丸窓から見る庭園は皆が写真に収めたがる光景である。
 あとは昼食を東福寺駅の近くでとり、少し待っただけで新幹線に乗れた。

芬陀院の枝垂れ 芬陀院の鶴亀の庭園

円窓から見た庭園 雪舟屏風

2015年京都の春(4)

琵琶湖疏水

三井寺金堂 日本3銘鐘の一つ三井寺の鐘

国宝金堂 弁慶の引き摺り鐘

三井寺三重塔 三井寺から見た琵琶湖

 去年の秋は初めての近江観光で、地理的に不案内なため、坂本からまっすぐ比叡山に登ったが、今年は大津付近をゆっくり観光することにした。泊まったのがJR大津と京阪浜大津駅の間の東横イン。ホテルも良かったが、翌日はすっきりとした好天に恵まれた。まず、三井寺に行った。三井寺駅のすぐ傍を、琵琶湖疏水が流れている。琵琶湖疏水はここから山科、蹴上と山の下を流れて京都鴨川にそそぐ。いずこも桜の名所になっている。桜を観ながら歩くと三井寺に着く。
 本来の名は園城寺という。日本三銘鐘と云われる、宇治平等院、高雄神護寺とここの鐘がある。歴史的には古く近江大津京を築いた天智天皇の頃に建立されたとする。後に天台宗寺門派の総本山となり延暦寺(山門派)との争いが絶えなかったようだ。ここにある元々の鐘と云われる「弁慶の引き摺り鐘」の摺り傷もその名残りのようだ。ここから見る琵琶湖の景色は美しい。
 次に、坂本まで行って、日吉大社を訪ねた。紅葉の名所と云われているが、昨年は見逃した場所だ。全国に3800余と云われる日吉、日枝、山王神社の総本宮になっている。私は日吉と書いて「ひえ」と読んでいたが、もとはそう呼ばれていたらしい。神仏混淆(しんぶつこんこう、神仏混合、神仏習合ともいう)では比叡山延暦寺の守り神で、ともに京の都の鬼門(北東)にあたり、魔除け,鎮護の寺社になっている。平家物語に登場する比叡山の荒法師が担いで京の都に押し掛けるのはここの神輿である。この神社も比叡山と同じく、織田信長の焼き討ちで焼失しているが、その後、秀吉や徳川の援助により復興をなしている。神社の魔除けになっているのが神猿(まさる)と呼ばれる猿が祀られている。西本宮の楼門には猿が守っているのが見える。
 日吉大社から駅までは桜並木が続いている。
 電車で大津を過ぎて、石山寺駅まで行ったが、時刻的にはもう拝観時刻が過ぎそうだ。門の中までで良しとして10分ほど歩いた。東門から拝観受付までの長い桜並木が綺麗だ。紫式部が「源氏物語」の構想を練った寺らしく優雅で女性らしいお寺である。

日吉大社に行く途中の大枝垂れ 日吉大社のシンボル大鳥居

西本宮楼門 楼門軒下の猿

飛龍の滝 西本宮

東本宮 坂本駅前の蕎麦屋さん

石山寺東大門 石山寺表境内の紅枝垂れ

2015年京都の春(3)

知恩院三門 上七軒歌舞練場

 朝から雨で、どこに行こうかと迷ったが、こういう時こそ「北野をどり」を見るのが良い。もう一つはずっと閉鎖されていた知恩院に行くことにした。電話で聞くと開いているという。
 まず、上七軒歌舞練場の当日券があるかどうかだが、運良く買えた。そのあとに知恩院に行った。今年は徳川家康没後400年ということで、三門を開け、御影堂の一部を見れるようにしたらしい。ここは徳川秀忠の建立で、法然上人を開祖とする浄土宗の総本山である。鶯張りや忘れ傘、抜け雀など七不思議が有名で修学旅行コースのメッカでもある。8年がかりの御影堂修築が行われている。あと4年かかるそうだ。御朱印をいくつかいただき、また上七軒に戻った。

 京都の花街は5つあるが、それぞれに舞の流派が異なる。上七軒は花柳流で4月初めの「北野をどり」、祇園甲部は井上流で4月に「都をどり」、宮川町は若柳流で4月の、「京おどり」、先斗町が尾上流で『鴨川をどり」、これは5月だ。祇園東が藤間流、11月の「祇園をどり」という具合だ。
 上七軒の踊りにはセリフが入る。都をどりや鴨川をどりは芸舞妓さんの数が多く、みんなで踊る舞台が華やかである。隣の席にいた小学生の女の子がお母さんに「都をどりと違うの?」と聞いていた。「『都をどり』は舞妓さんがたくさん出てくるんだよ」と云ったら、「都をどり」観たいとおねだりしていた。
 上七軒歌舞練場を出てから、京都駅に行き、大津に着いた。明日、草津に住んでいる市川君と飲むことになっているので、JR大津駅前の食事場所を覘き、良さそうだったのでそこにし、夕食を取った。泊まりは「東横イン京都びわこホテル」である。