超訳『源氏物語』現代版

 12月11日に我孫子市の「けやきプラザホール」で「源氏物語」が公開されました。我孫子稲門会の相談役、飯牟礼一臣さん主宰の市民劇団「あびこ舞台」が公演、飯牟礼さんが脚本・構成・演出を手掛けられました。また自らも出演、右大臣役をつとめておられます。
 さて、「源氏物語」、紫式部作で平安中期に書かれている、日本の代表的な小説で、日本人なら知らない人はいないほど有名です。ただし、有名なわりに原文で読むのはおろか、与謝野晶子をはじめとして、谷崎潤一郎、瀬戸内寂聴、田辺聖子といった有名作家の現代語訳でさえあまり読まれていません。それを「超訳『源氏物語』現代版」としてすべてを現代風に置き換え、ストーリーはほぼ原作に近いかたちでありながら分かりやすく2時間の演劇になっていました。演劇の展開は原典に忠実ですが、脚本、演出などに多くのギャグが入れられて客席からの笑い声が絶えません。
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  超訳「源氏物語」の公演を終えて         飯牟礼 一臣
 光源氏がジャズのリズムに乗って、背広姿にシルクハットで登場する超訳「源氏物語」。平成28年12月11日、我孫子駅前の「けやきホール」1日2回の公演には950名のお客様がご来場、大盛況の裡に幕を下ろすことが出来ました。
 初演は2年前。原稿用紙に換算して二千五百枚、登場人物四百数十人という世界に誇る大長編を現代版に変えて挑戦してみたものです。冒険と言うより無謀に近い挑戦でした。
 今回は光源氏の「愛の遍歴」と藤原一族70年にわたる生きるか死ぬかの「権力闘争」、この二つを絡(から)めて、分りやすくユーモアも加味して大幅に書き直しました。多くのお客様から「前回より一段と判りやすくなった」との評価を頂きました。
 あびこ舞台は今年で創立25年を迎えます。地味な活動でしたが、昨年10月、全国で元気に活動している70歳以上の人物を毎年10名顕彰する読売新聞社の「ニューエルダーシチズン大賞」受賞者の一人に選ばれました。
 この入賞で早稲田大学・鎌田薫総長から「早稲田の誇り」との祝辞と紅白のワインが送られてきました。この栄誉に応えるべく、更に精進を重ねたいと思っております。
 今年も5月に認知症老人の哀感をヒューマンタッチに描いた作品を、12月には地球温暖化と放射能汚染で二千年後に人類が滅亡するSFミュージカルを、それぞれ上演の予定です。ご来場頂ければ幸甚に存じます。
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 私のこだわりですが、この演劇を2017年の元日にホームページで公開することでした。映像をご覧になる方のことを考え、極力短くしたつもりですが、それでも1時間20分の大作になってしまいました。動画の撮影編集具合は恥ずかしいほどですが、我慢してご覧ください。
 

 執筆 鶴