
東京に帰る日で、新幹線にちょうど間に合う程度の時間に京都駅に行きたいと考える。そうすると駅に近い場所を選んだほうが良い。今回は東寺に行きたいと思っていた。昨晩、宿のご主人に朝食は8時にすると伝えていたが、うっかりして、7時に食事処に入った。朝の目覚めがよほど良かったのだろう。トーストのモーニングセットなのですぐに作ってくれた。1時間の余裕が取れた。
東寺に行くのは久しぶりである。以前、女房と一緒に訪れたことがある。あの時は花の季節ではなかったが、今回は桜の花と五重の塔がよく調和して美しい。バスをいくつか乗り継いで東寺南門前で降りた。
東寺は桓武天皇が794年の平安遷都の時に発案されたお寺で、平安京の中心に向かって、羅城門から北にまっすぐに突き抜ける、朱雀大路の東側に建てられたお寺である。西側には西寺があったという。平安京の中心平安宮は現在の御所よりかなり西側にあり、今の千本通りが朱雀大路の位置になる。東寺と西寺はバス停二つくらいの距離しかない。現在の羅城門バス停がまさに羅城門のあった場所である。30年後に東寺は、唐から帰朝して真言宗を開いた空海に下賜されて高野山とともに真言宗の総本山になっている。
講堂の中で四国八十八か所詣りの団体に遭った。皆さん巡礼姿である。最近は何回かのバスツアーで八十八か所をまわるようだ。四国88ヵ所巡りは、その起点として、まず、この寺に詣で、遍路姿に着替える。最後は高野山にお礼参りするという。、 たしかに、そのほうが自然に思える。いきなり、霊山寺(りょうぜんじ)に行って、88番目の大窪寺(おおくぼじ)で終るのはやはり格好着かない。空海生誕地とされる善通寺でさえ単なるご遍路の一ヵ所として廻るだけなのに。
春の特別拝観として、小子房、宝物館、金堂、講堂を見ることができた。宝物館では「金剛界曼荼羅」と「胎蔵界曼荼羅」、講堂では大日如来を中心とした、21軀の仏像からなる立体曼荼羅を拝見した。庭からは真っ黒い五重の塔と桜の花が対比して美しい。
2016年4月8日 訪問






