秋の京都、最後の日で、京都駅にすぐ近い場所にしたい。バスではなく、電車となると東福寺の紅葉が良いのだが、何しろえらく混んでいる。これまで何となく遠いと思っていた泉涌寺(せんにゅうじ)に行くことにした。紅葉が綺麗だとかは聞いたことがない。ただ、天皇家の菩提寺だとは知っていた。皇室とお寺はイメージ的に結びつかない。皇室は神道の大元締めみたいで神社ならピッタリである。鎌倉初期に、創建されて、時の四条天皇が葬られ、その後、遡って天智天皇以降の歴代天皇がここを菩提所として祀られている。
宗派は戒律の復興を旨とし、天台・真言・禅・浄土の四宗兼学の寺として隆盛したしたらしい。菊の紋章を掲げ、広く「御寺(みてら)」と称されている。
東福寺駅から東福寺に行くのとは反対方向に行って、東福寺の裏
手にまわる。通りは静かで、思ったより近い、人混みもない。大門を入ると正面に仏殿が見える。左手に行くと楊貴妃観音堂に行く。楊貴妃観音像は楊貴妃を偲んで彫られたもので等身大、容姿端麗。南宋の時期に渡来している。
仏殿,舎利殿も堂々たる風格をしている。観光客が少ないのが何よりである。奥に本坊、霊明殿があり,各部屋とも立派な襖や屏風で仕切られている。
泉涌寺には塔頭ではないが、別院として真言宗の雲龍院があり、南北朝時代の北朝方天皇の位牌が祀られている。ここには立派な庭があり、悟りの円窓、蓮華の間の四つの障子窓から見ると紅葉や灯篭など異なった景色を見ることができる。
泉涌寺は静かで何度来ても良い寺である。帰りの新幹線を待つのには最適のお寺だと思う。









