日展 2007

 11月末日に、日展を見に行った。昨年までは東京都美術館だったのが、今年から乃木坂にある国立新美術館で展示されている。明るくて、広く、展示スペースも大きい。

今年はカメラを持っていって、ブログの添付写真になるような絵を探した。許可を得て、腕章みたいなものを腕につければ撮影してもよいとのことであった。ストロボやフラッシュは禁止されている。

私は絵に関しては、全くの門外漢である。ただ綺麗だとか、写実的でよく描けてる絵に感心する。

まず、日本画と洋画ってどこが違うのかがよくわからない。以前は、日本画は水彩で洋画は油彩だと認識していたが、どうもそう単純ではないようだ。キャンバスの上で盛り上がっているような絵の具を使っていても、日本画になっているし、モネみたいな日本画もある。第一、昔の狩野派や浮世絵はどうなったのだろう?あのような絵を描いている画家は今でもいるのかしらと、思ってしまう。俳画や墨絵などの分野の絵とか、仏像などの彫刻もあってよいはずである。

どうも、日本の絵画は西洋の影響をあまりにも受けすぎているような気がする。

同時に開催されていた「フェルメール展」は入場料も高い。西洋の作品展にはごった返すほどの人が集まるのに、日展は決して混んではいない。私も含めてだが、海外に行くと、日本人は美術館や博物館を訪れる。日本ではそういうところに行かない人でも。不思議???
ボストン美術館で、たくさんの浮世絵や狩野派の絵を見ることができる。明治維新の文明開化で、西洋の文化を取り入れるかわりに、日本固有の美術品が海外に持ち出されてしまったのだ。

日本画と洋画の違いについて、少し勉強したので、忘れぬように書いておきたい。フェノロサによると、以下のような違いがあるというが、その境界は明確ではないようだ。日本画は、
     1.写真のような写実を追わない。
     2. 陰影が無い。
     3.鉤勒(こうろく、輪郭線)がある。
     4.色調が濃厚でない。
     5.表現が簡潔である。

そういう目で見るとたしかに、日本画と洋画の違いがわかったような気がする。

ちなみに、狩野派や浮世絵、大和絵、俳画、墨絵などは「日本画」ではないらしい。(Wikipedia)

今年の日展で、なんとなく美しいと思った作品を、スライドショウにしてみた。

平治物語絵巻の一部    (ボストン美術館)
平治物語絵巻の一部 (ボストン美術館)